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ハウスメーカーによってデザインの特徴は異なる?

ハウスメーカーは会社によってデザインが異なるのが一般的です。会社はデザインに差をつけることで競合他社との差別化を図っているのです。外観は和風や洋風があり、内観も会社によって差が出る傾向にあります。ハウスメーカーによるデザインの違いはカタログやモデルハウスで確認することができます。しかし、カタログやモデルハウスは家具や照明で豪華に見せようとする傾向があるのです。シンプルな内観では顧客に好印象を与えにくいことから、現実的ではないデザインを掲載してしまう恐れがあります。

ハウスメーカーの違いは顧客重視か利益重視により鮮明となります。営業マンが顧客の要望を丁寧に時間をかけて聞いてくれる場合は顧客重視の可能性が高く、契約を急ぐ場合は利益重視の可能性があります。さらにハウスメーカーはそれぞれに得意の工法を持っています。現場で大工さんが一棟ごとに丁寧に施工する会社もあれば、主要な部分を工場で生産し、現場で組み立てるだけの会社もあります。工法の違いはデザインとなって現れ、外観や内観に反映されるのです。

外観が和風か洋風かはあまり問題ではありません。輸入住宅でなければ、日本の住宅は外観に大きな違いは無く、むしろ、共通点が多くなります。屋根の勾配と庇の出が日本の住宅の特徴として挙げられますが、洋風の場合は屋根勾配が急になり、庇の出が短くなるのです。モデルハウスを見る場合は家具や照明の影響を割り引く必要があります。家具や照明を取り除くと、シンプルな場合が多くあるのです。

デザインの特徴は無くても、仕上げの仕様は会社により大きな違いがあります。屋根の仕上げは会社の特徴を表していて、材料の使い方でその特徴をつかむことができるのです。屋根は過酷な自然条件にさらされる部位なので、その部分に瓦葺きなどの耐久性の高い材料を使っている会社は良心的と言えます。スレート系の屋根材の場合は塗装替えや葺き替えの頻度が多くなる傾向にあるので、注意が必要です。

外観に影響する壁材は吹き付けなどの塗料を用いるか、タイル張りではデザインが異なります。吹き付け材は低価格で提供することが可能ですが、タイル張りはそれよりも高額になるのが一般的です。外観では色遣いなどのデザイン的な部分以上に、見切りの金物や換気口の設置など、住宅が長持ちする工夫がされているかどうかを見極める必要があります。内観では床や壁に自然素材が使われている場合は健康に気を使っていることが評価できるのです。